
| ここでの説明はビギナーを対象にしています。またできるだけ費用をかけないよう配慮しています。 技術が進むに従って、専用の資材や設備を整えて下さい。 |
|
|
| s | シルクスクリーンとは何ですか。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 印刷にはいろいろ方法があります。そのうちのひとつです。 印刷の工程を説明します。 ● 版にインキをつける ● つけたインキを印刷する物に版をあててインキを塗る。 ● 印刷物から版を離す。 ● その工程を次から次へと送っていく。 版とは印刷する図柄を彫り込んだものです。 印鑑を見ると印肉がつく部分が凸になっています。こういう形の版の印刷を凸版(とっぱん)印刷といいます。 ほかにも凹版(おうはん)印刷、平版(へいはん)印刷などがあります。 シルクスクリーンの版はインキが通過できる穴になっています。穴は孔とも書きます。それでシルクスクリーンは孔版(こうはん)印刷の部類になります。 次の左図を見てイメージして下さい。これがシルクスクリーンの原理です。 ![]() スクリーン印刷,シルクスクリーン |
| s | シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 ここではおおまかな絵柄ですが、シルクスクリーンでは新聞紙の記事の文字ほどのこまかい図柄ができます。私たちの身の回りにはシルクスクリーンの作品がいっぱいあります。 今、使っておられるパソコンはどこのメーカーの製品ですか。製品のロゴを見て下さい。それを表示した印刷がシルクスクリーンです。(キーの文字はパッド印刷という他の方法です) ちょっといっぷく、コーヒータイム。マグカップにアニメのキャラクター。これもシルクスクリーンとは驚きです。 忘れないうちにメモしましょう。手にとったボールペンにもシルクスクリーンで刷ったプレゼンターのロゴ。 印刷物は本やチラシ広告など紙製品というのが一般の常識ですが、シルクスクリーンは紙以外の物への印刷が特徴です。(紙にもできます) ここでは印刷といわずにプリントということにします。(日本語と英語の違いだけですが、常識的な印刷と離れていますので、一般社会でもシルクスクリーンの作業をプリントと言っています) このサイトではTシャツへのプリントに限ってお話します。 スクリーン印刷,シルクスクリーン |
| s | シルクスクリーンとスクリーン印刷はどう違うのですか。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 同じものです。 昔は「シルクスクリーン」「スクリーン印刷」「グランド印刷」「カッパ印刷」「プロセス印刷」「セリグラフ」などと呼び名がたくさんありました。 昭和四十年ごろ、この業界の組合ができました。この際、名前を統一しょうということで、あれこれ議論して、最後に残ったのが「シルクスクリーン」と「スクリーン印刷」。 そのころからスクリーンの材質が絹に変わってポリエステルが主流になってきました。スクリーンは絹(シルク)ばかりではないということで「シルクスクリーン」は却下。”スクリーン印刷“に決まりました。 しかし学校の教科書や当時の百科事典ではシルクスクリーンと言っていました。それが今でも続いています。 学校の授業や版画ではシルクスクリーン、印刷業界では、スクリーン印刷と言うとご理解下さい。 いずれにしましても、使用する資材や方法は同じです。 スクリーン印刷,シルクスクリーン |
| Sシルクスクリーンを始めるにはどんな資材がいりますか。また、その費用は? | ||
| シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
![]() |
|
| s |
|
|
| s | このほか、プリントをしたTシャツを乾かす方法。版の上のインキが乾かないうちに、次々とプリントができる装置、これらも必要です。 費用は‥となりますと、あなたがTシャツのプリントをされる目的によります。 一時的なためし(できた、できたという程度)ならベニヤ板の枠でもできます。そのキットで¥1000〜2000です。(その取扱業者のHPをご覧下さい) 「Tシャツくん」という商品もあります。キットの価格¥15000(ジュニア)〜290000(プロ)です。(その取扱業者のHPをご覧下さい) それらのお手軽な方法ではなく、本格的なシルクスクリーンの勉強のスタートとしましては ● 製版(弊社で代行¥7000、ご自分で作れば¥15000)、● スキージ(¥3200)、● インキ(¥1000)他諸経費(¥5000)、以上トータル¥20000〜35000。 これは最少に抑えています。ですから写真製版の装置のレベルアップ、刷り台や下じきなどは後々、揃える(または自作)ということにしています。 スクリーン印刷,シルクスクリーン |
|
| s | シルクスクリーンを始めるときの注意を教えて下さい。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 太陽精機株式会社さんの「Tシャツくん」というのがあります。 それで始められる方がたくさんいらっしゃいます。それもひとつの方法です。 Tシャツくんで制作していたが、オリジナルTシャツの販売に進みたいのだけれど、Tシャツくんではもの足りない、本格的なシルクスクリーン枠でプロをめざしたい、と弊社に来られる方もおられます。Tシャツくんでシルクスクリーンのテクニックを学んだからこその発展でしょう。 そんな方にいつも申し上げるのはデザインのからむ仕事ですからパソコンのAdobe Illustratorというソフトをマスターするようお勧めしています。 プロとなると製版は写真製版に限ります。製版もデザインも業界はAdobe Illustratorを介してのおつき合いになります。 Adobe Illustratorワークを外注していたら、うち合わせに手間取って作業が停滞します。費用もかかります。 スクリーン印刷,シルクスクリーン |
|
|
| s | 製版フィルムとポジフィルムはどんな違いがありますか。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 同じものです。 写真製版(感光製版ともいう)は版に感光性(光があたれば変化する)の薬剤を塗って作ります。 そのとき、光を通すところと、通さないところを分けるために、紙やプラスチックのフィルムに濃い絵の具やインキで図柄を描いたり、プリントしたりして作ります。 プリントする図柄の部分をインキなどを塗って、光をさえぎったものをポジ。 画線部分を透明にして他の部分を光をさえぎったものをネガといいます。 シルクスクリーンではポジが必要です。 目的でいうなら製版フィルム、状態でいうならポジフィルムというところでしょうか。 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
| s | 写真製版以外に版を作る方法はありますか。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン あります。 版に図柄の画線を切り抜いたフィルムや紙を貼り付けるマスキング製版。これはこのサイト内でも掲載しています。 あと、感光性のない薬剤を版面の画線以外の部分に塗って網目をつめる方法、これは「よけ塗り」と呼ばれ、写真製版もマスキング製版もなかったころの方法で今はあまり使われていません。 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
| s | 木枠とアルミ、どちらがいいでしょうか。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン アルミは丈夫で長持ちするのが長所です。 スクリーンをピンときつく張っても枠の形が崩れません。 でも、それは印刷物が 0.1mm までの誤差をウンヌンする電子業界での話です。(電子部品の製造分野でシルクスクリーンは多く使われています) このプリントはTシャツが目的です。少々の誤差は まかり通ります。 木枠の長所は ● 安い ● スクリーンの接着がしやすい ● 納期が早い ● 枠に部品をつける時、木ねじでつけられる(アルミはドリルで穴をあけてボルトのネジを切らなければいけません) ですから弊社では木枠の版です。 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
| s | ポジフィルムの作り方を教えて下さい。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 一番簡単な方法は手描きです。透明のフィルム(0.2mm厚程度)に濃くて黒い絵の具で描くことです。フィルムはホームセンターに売っています。絵の具はオペーク(筆描き用およびフェルトペンタイプ)という手描き用の絵の具があります。画材店にもある所とない所があります。ない場合はネットでお探し下さい。なおオペークは赤色ですが、赤くても支障はありません。 別の方法としてOHPフィルムにパソコンのプリンターで出力するという手もあります。プリンターによってはOHPフィルムに対応していないものもあります。 OHPフィルムはインクジェット用に限らず、レーザー用、モノクロコピー用もあります。それぞれに長所と短所があり、ネット上でも豊富に経験談がありますので参考にされることをおすすめします。 OHPのフィルムで作ったものは遮光濃度が充分ではありません。充分な濃度は1枚のフィルムでは得られません。同じ図柄で2枚作り、それを重ねると製版時の焼き付けの失敗が少なくなります。 ベストな製版フィルムはその目的で製造されたフィルムを使うことです。ピクトリコという会社から「スクリーン製版用フィルム」が出ています。これを扱うにははAdobe Illustratorのデータで画像を作り、それに対応するプリンターが必要です。 弊社では画像をAdobe Illustratorで代行製作の上、製版フィルムの製作を承っています。 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
|
|
| s | インキの種類について教えて下さい。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 大きく分類して、水に溶ける水性(すいせい)とシンナーで溶ける油性(ゆせい)があります。 昔は油性インキしかありませんでした。使いやすさで今は水性インキが主流です。このサイトでは油性のことは考えないことにしましょう。 水に溶けるとはいえ、いったん乾けば洗濯しても色落ちしません。水を使うのはインキをやわらかくしたり、作業の後始末で版や道具を水で洗ったりします。 水性、油性の違いとは別に“ノーマル”と“しみ込まない”インキの別があります。 画用紙に絵の具で風景画を描くとき、白い画用紙では色がリアルに表現できますが、黒い色画用紙には絵の具がしみ込んできれいな色がでません。そんな時はポスターカラーを使いますね。 Tシャツのインキでも同じことが言えます。インキには白や淡色用の“ノーマル”と濃い生地用の“しみ込まない”インキがあります。 “ノーマル”でのプリントは生地と同じ材質感ですが“しみ込まない”インキはほんの少しボリューム感があります。それはしみ込まないようにするために白っぽい防浸剤を混ぜてあるからです。 プリントして5、6日そのままにしておくと洗濯しても色落ちしなくなります。なお念入りに色落ちを防ぐには乾いたあと、あて布をして、その上からアイロン(生地に対しての最高温度で20秒間)熱するといっそう耐洗濯性が増します。 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
| s | “三協転写”のインキ |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 一般に販売されているインキでは一液性です。ちょっと考えると便利なようですが、「新芽の色」とか「秋の夕日」など、微妙な色合いができません。 弊社ではインキの成分の顔料(カラー)とメディウム(顔料を布地に固着させる接着剤)を別個に販売しています。いちいち混ぜる手間がかかりますが、ほとんどのカラーの表現ができるのが特徴です。その工程はプロ仕様です。色はこうして作れるという勉強にもなり、なれれば便利で経済的です。また、いろいろなメディウムがありますので、それらと顔料(カラー)を組み合わせると多彩なプリントができます。 動画の「5、インキの調製」をご参照下さい。 間違って顔料(カラー)だけでプリントしないで下さい。顔料(カラー)そのものには接着性がありませんので、洗濯するとそのまま流れます、 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
| s | プリント作業での注意点を教えて下さい。 |
| s |
スクリーン印刷,シルクスクリーン インキが生地にしみ込んでTシャツの裏をよごすおそれがあります。あらかじめTシャツに下じきを入れておきます。下じきは厚紙かベニヤ板をご用意下さい。プリント位置を見計らってプリント面に下じきの段差ができないように気をつけて下さい。 プリント作業を休むときや版の画線にインキが目詰まりしたら、版の上のインキを図柄以外のところへ置き(タッパーに入れてもよい)版面を水をつけたスポンジか布きれで拭きます。目詰まりしたところは念入りに拭いて下さい。あまり力を入れてゴシゴシ拭くと版がいたみます。乾いた布で力強く拭くのは特にタブーです.。乾いた布は水分を吸い取るときだけにして下さい。 画線でないところに穴があいたら、裏からセロハンテープを貼って修理します。画線の近くでセロハンテープを貼るのが難しい場合は残念ながら、その版はオシャカです。作り直すしかありません。それでも熟練した人なら製版の乳剤を筆で塗って補修しています。 |
| s | 刷り終わったら、インキはどうしましょうか。 |
| s | スクリーン印刷,シルクスクリーン 版の上のインキはタッパーに入れて下さい。きちんとフタを締めておけば一年は保存できます。 ペーストとパウダーを混ぜた銀は密閉した容器に入れると膨張して、容器からあふれ出ます。銀は約一週間ほどしか保存できません。 版とスキージのインキはすみずみまで水で洗ったあと、乾いた布で拭きます。 ほかの所へついたインキは乾かないうちに水洗いして早く落として下さい。 シルクスクリーン,スクリーン印刷,Tシャツ,資材,作り方 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |